新学期が始まってから、10月の下旬まで、息子は学校に行けずにいました。
「行きたい気持ちはあるんだろうな」と思いながらも、
無理をさせたくなくて、そっと見守る日々が続きました。
そんなとき、担任の先生から
「運動会の練習が始まりますが、参加してみますか?」
と連絡がありました。
息子に伝えると、「行ってみる」と即答。
その言葉に、少し驚きながらも、
もしかしたら息子自身も“何かきっかけ”を待っていたのかもしれないと感じました。
それからは、毎回の練習に参加し、
久しぶりに給食も一緒に食べることができました。
パニックになることもありましたが、以前よりも表情が穏やかでした。
運動会の練習は流れが決まっていて、みんなの目標もわかりやすい。
そういう安心感が、息子に合っていたのかもしれません。
クラスの雰囲気もよく、
「また行ってみようかな」と話してくれたとき、
“学校に戻れた”というより、“心のドアが少し開いた”ような気がしました。
そして迎えた運動会当日。
息子は最後までやりきり、誇らしげな笑顔を見せてくれました。
それは「頑張った」というより、
「自分で決めて、できた」ことの喜びがにじむ笑顔でした。
私は、学校に行けることを特別に望んでいるわけではありません。
それよりも、息子が“自分らしくいられる時間”を
少しずつ増やしていけたら、それがいちばん。
今回の運動会は、ただのイベントではなく、
息子が“自分のペースで歩ける”ことを教えてくれた日になりました。
子どもが自分のタイミングで踏み出す一歩には、
周りが思う以上の力が宿っている気がします。
その一歩が笑顔のままで続いていくように、
私もできるだけそっと寄り添っていきたいです。


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