どろんこ遊びができなかった朝に、むすめと私が学んだこと

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むすめはどろんこ遊びが大好きです。
でも今年の夏は、朝からぐんぐん気温が上がり、暑すぎて、なかなか園庭でのどろんこ遊びができませんでした。
気づけば、もう一か月近く遊べていない…。そんなある日の朝のことです。

いつもと変わらない朝、保育園の玄関に着くと、なんとお友達が外にいました。
その姿を見て、私はすぐにピンときました。

「もしかして…今日、どろんこ遊びがあるのかも?」

むすめもすぐに気づいて、目を輝かせました。
でも、そのときお友達からひと言。

「むすめちゃんは、もうできないよ」

え…どういうこと?
私は事情が飲み込めず、慌てて「着替えて行っておいで!」とむすめに声をかけました。
希望を捨てきれなくて、なんとか間に合ってほしくて、急いで着替えを手伝いました。

少しして、むすめは戻ってきました。
先生から、となりのクラスに行って過ごすように言われたとのこと。

――あぁ、そうだった。
朝9時を過ぎると、先生たちは安全のためにプールや外遊びの準備に入るから、受け入れができないって、通知に書いてあったんだっけ。

私はそのとき、全てを悟りました。

むすめは泣きながら、「どろんこ遊び、したかったのに」と訴えてきました。
私は、申し訳なさで胸がいっぱいになりました。

もっと早く支度して、早く連れてきてあげればよかった。

最初は、先生が受け入れてくれなかったことに腹が立ちました。
「せめて前日に、今日どろんこやるって知らせてくれたら…!」
でも、それは私のわがままでした。

先生たちだって、限られた人数の中で安全を最優先にして、最善を尽くしてくれている。
無理をさせない判断だったのだと思います。

むすめは泣きながらも、少しずつ気持ちを切り替えていきました。
「今はつらくても、この子は自分の力で乗り越えていける」
そう信じることが、きっと私にできることなんだと思います。

後から先生に聞いたら、やっぱりしばらく涙が止まらなかったようでした。
「なみだくんさよなら」…今日はまだできなかったけど、そんな日もあるよね。

むすめの想いに気づかせてくれた、ちょっと切なくて、大切な朝でした。

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