ある日の夜、ごはんをよそったタイミングのこと。
ムスコに「なんで今?新鮮味が失われそう」と言われ、ちょっとカチンときた私は「じゃあこのご飯は私がもらうね」とお皿を取りに行きました。
その時、足元にいたムスメが私の足にくっついてきて、思わず振り払ってしまいました。
さらにムスコが「ねえ、なんで?」とパニック。ちょうどそのタイミングで夫が帰宅。
ムスコは「かっか、なんでわかってくれないの?」と訴えてきたけれど、夫は「かっかは、そのやり取りは難しいと思う」と言い添える。
なんだか「これみよがし」に言われたように感じて、私はイライラしてしまい、思わず家を出てしまいました。
ごめんなさい、逃げてしまったこと
家を出てすぐ、後悔が押し寄せてきました。
ムスコが不安なまま、ムスメも「一緒に行きたい」と言ってくれたのに、一人で飛び出してしまったこと。
「帰りたくないな」って思ってしまう自分も情けなくて、申し訳なくて。
あたたかい会話が戻ってきた
でも、家に帰ってしばらくすると、ムスコもムスメも、何事もなかったかのように私に話しかけてくれました。
ムスコと目を合わせて笑い合えたとき、ほっとしました。
その夜、お風呂でムスコが「さっきケンカみたいになったのになんでこんな仲良くしてんだ?」とぽつり。
そこから自然と、あの時のことを一緒に振り返る流れになりました。
話すって、助け合うことなんだな
ムスコが「なんでかっかは、そう言ったの?」と質問してくれて、私も正直に答えることができました。
悠馬は、私の感情を否定せず、ただ受け止めてくれました。
納得したかわからないけど理解してくれたみたい。
その姿勢に、私は本当に助けられた。話すきっかけをくれたムスコに、感謝の気持ちでいっぱいです。
頼りすぎないように、でも信じていたい
ただ、ふと思うのです。
私はムスコに、感情面でも頼りすぎていないかなって。まだ小さな彼が、私の気持ちまで背負おうとしていないかなって。
私自身、子どものころ、親の顔色をずっと見て過ごしていたから…。
だからこそ、ムスコにはそうなってほしくない。頼りすぎないようにしながらも、信じていたい。
おわりに
ケンカのあとに、ちゃんと話し合えたこと。
ちゃんと笑い合えたこと。
それは、私にとって大きな救いでした。
「わかってくれない」って言葉の裏にある気持ちに、少しずつ寄り添っていけたら。
きっと私たち親子は、ぶつかりながらも、わかり合っていける気がします。
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